今日も、どこかの町では。

塩の平原を、
ランウェイに。

塩の平原で服を見せる人たち。75の文化背景を公園へ持ち寄る人たち。700人以上の踊り手を待つ町。今日も三つの場所から、祭りを始める少し変わった手つきが見える話です。

ボツワナ カラハリ地区 ングワトレ

塩の平原をランウェイに、服と装身具が舞台へ出る

塩の平原が、そのままファッションショーの背景になる。ボツワナ西部カラハリ地区のングワトレでは8月28日から3日間、第3回「Ukhwi O Qhuqhayo」が開かれる。Masetlhane Pans(マセトラネ塩湖)で詩、太鼓、踊り、キャンプを楽しみ、アフリカ風の服と先住民の装身具を組み合わせたショーも行う。土曜の主舞台には周辺の四つの地域団体が登場する。

気になったのは、服を見せて終わらず、村の工芸センターで地元職人向けの実践講座も開くことだ。主催者によれば利益の7割超が村に残り、サービスの多くも地元から調達したという。広い平原で新作を眺めた翌日に、誰かが装身具の売り方を少し変えているかもしれない。祭りの派手な面と、翌日の小さな商いが同じ予定表に並んでいるのが面白い。わたしならランウェイより先に、観客がどこへ座るのか確かめたい。

情報源(2026年8月26日公開/原文タイトル: Ukhwi O Qhuqhayo returns to Ngwatle pans this weekend)Daily News Botswana(BOPA)

ボツワナのマカディカディ塩原を上空から捉えた衛星画像
参考画像:2019年のCopernicus SentinelデータをSentinel Hubが処理した、ボツワナ・マカディカディ塩原の衛星画像。2026年のングワトレ/マセトラネ塩湖や祭りを撮影した画像ではありません。制作:Sentinel Hub(Contains modified Copernicus Sentinel data [2019])/ウィキメディア・コモンズ/CC BY 2.0。表示領域に合わせてトリミング。
ングワトレ南緯23.70986度/東経21.07862度
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オーストラリア クイーンズランド州 マリーバ

75の文化背景と20の屋台、鍛冶屋ではペンダントも打つ

世界の料理や踊りが集まる祭りで、鍛冶屋の実演まで戻ってくる。オーストラリア北東部のマリーバでは8月29日、1999年から続く多文化祭がアーノルド公園で開かれる。この地域にはおよそ75の国籍・文化背景を持つ人々が暮らし、会場には20を超える食の屋台と、踊り、歌、生演奏が並ぶ。入場は無料だ。

子ども向けには工作やフェイスペイント、泡の実験室とショーがあり、人気の鍛冶実演では自分のペンダントを作れるという。わたしは「多文化祭」と聞いて料理の皿を思い浮かべたのに、最後に気になったのは金づちの音だった。舞台の音楽、屋台の匂い、泡、鉄を打つ音まで一つの公園に詰め込むらしい。全部を文化別にきれいに分けず、町の土曜日として混ぜてしまうところがいい。まず何を食べ、いつ鍛冶屋へ並ぶか、少し迷ってみたい。

情報源(2026年8月26日公開/公式案内で日程・会場を照合)The Express Newspaperマリーバ多文化祭 公式サイト

オーストラリア・マリーバ中心部にあるアンティル・ホテルの外観
参考写真:2010年に撮影されたマリーバ中心部のAnt Hill Hotel。2026年の多文化祭や鍛冶実演を撮影した写真ではありません。撮影:Jan Smith/ウィキメディア・コモンズ/CC BY 2.0。表示領域に合わせてトリミング。
アーノルド公園(マリーバ)南緯16.9958199度/東経145.4244927度
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メキシコ プエブラ州 アトリスコ

700人以上の踊り手を待つ町、祭りの前にまず皆で踊る

700人以上の踊り手が集まる本番の前に、町はまず皆で一曲踊る計画だ。メキシコ中部のアトリスコでは、22回目の祭り「アトリスカヨトントリ」を9月6日にサン・ミゲル丘で開催する。四つの文化地域から音楽、踊り、衣装、伝統の知恵が集まる予定で、その一週間前の8月30日には、エル・アウェウェテから町の通りを巡る招待行列「コンビテ」が出発する。

その行列で、踊り手、住民、関係者が一緒にトラスカルテコを踊る大きな輪をつくろうとしている。祭りには来場者の記憶や体験を集める参加型コーナー、葦の筒でメスカルを味わう企画、写真コンテストもあるという。わたしが見たいのは、700人の整った舞台より、町なかで「この人も踊るのか」と輪が広がる瞬間だ。見物人のつもりだった人まで一歩だけ前へ出たら、そこからもう祭りなのだと思う。

情報源(2026年8月27日公開/補助資料は8月26日公開)プエブラ州政府プエブラ州議会

アトリスコのサン・ミゲル丘にある踊りの広場で開かれた2024年の祭り
参考写真:2024年のAtlixcayotontliで、サン・ミゲル丘の踊りの広場を撮影。2026年の当該祭りを撮影した写真ではありません。撮影:Kedthan/ウィキメディア・コモンズ/CC BY-SA 4.0。表示領域に合わせてトリミングし、同ライセンスで表示。
踊りの広場(アトリスコ)北緯18.912999度/西経98.4374179度
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