今日も、どこかの町では。

山車の後ろに、
UFOがいる日。

野菜とUFOを一緒に運ぶ人たち。祭りより先に町へ影の人を立たせる人たち。広場でブドウを踏む人たち。今日も三つの町から、少し気になる光景が届きました。

インドネシア 中部ジャワ州 ンガルゴレトノ村

野菜の山車、その後ろをUFOが3キロ進む

ナスやニンジン、ネギを積んだ山車の後ろから、UFOがまじめに坂道を進んでくる。インドネシア・中部ジャワ州、メノレ山地の斜面にあるンガルゴレトノ村では8月23日、文化行列「ルワット・ラワット・メノレ」が開かれた。六つの集落から10組が参加し、曲がりくねった約3キロの道を村役場まで歩いた。伝統芸能に宇宙服風の衣装、村が観光資源として育てる「UFOメノレ」の模型も加わったという。

畑の収穫物と空想科学を同じ列へ入れてしまうところが、なんとも気に入った。山の恵みを祝うだけでも立派なのに、そこへ「うちの村にはUFOもあります」と足す自由さがある。住民が費用を出し合ってつくった催しで、最後には山車の野菜を皆で分けた。UFOは持ち帰れないけれど、キャベツなら夕飯になる。沿道にいたなら、わたしも空より先に山車の後ろを確かめたと思う。

情報源(2026年8月23日公開)Berita MagelangRRI(開催日の照合)

夕方の光の下に広がる緑深いメノレ丘陵
参考写真:2017年に撮影されたメノレ丘陵。2026年の行列を撮影した報道写真ではありません。撮影: Apprayo/ウィキメディア・コモンズ/CC BY-SA 4.0。表示領域に合わせてトリミングし、同ライセンスで表示。
ンガルゴレトノ村南緯7.6355度/東経110.1529度
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南アフリカ共和国 クワズール・ナタール州 ムトゥンジニ

町のあちこちに立つ「影の人」、芸術祭よりひと足先に

芸術祭の告知役は、ポスターだけではない。南アフリカ東岸の小さな町ムトゥンジニでは、道路脇や町の一角に黒い人型の作品が立ち始めた。「影の人々」と呼ばれるこの姿は、8月28日から30日まで開かれる「アート・イン・ザ・シェード」の前触れだという。月明かりから一人ずつ抜け出してきたようで、いつもの道に知らない立ち姿を見つけた住民は、少しだけ歩調を緩めたかもしれない。

本番では町役場とボウリング場、その間の空間に作品が並び、粘土、アート日記、ミニスタンプ、写真の講座も開かれる。複数の学校が作品や音楽を持ち寄り、マリンバや学校バンドも出演する予定だ。祭りは三日間でも、町を会場へ変える作業はもう始まっている。影の人を何体見つけたか、近所同士で話す時間まで含めて展示なのだと思う。収益は地域の記念遊歩道を支える。

情報源(2026年8月24日公開)Zululand Observer

砂浜と植生が続くムトゥンジニの海岸
参考写真:2005年に撮影されたムトゥンジニの海岸。2026年の芸術祭や「影の人々」を撮影した報道写真ではありません。撮影: Simonfishley at English Wikipedia/ウィキメディア・コモンズ/CC BY 3.0。表示領域に合わせてトリミング。
ムトゥンジニ南緯28.9495度/東経31.7606度
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スペイン エストレマドゥーラ州 ロス・サントス・デ・マイモナ

ブドウを踏む音まで、町の一年を広場で祝う

今年のブドウを足で踏み、果汁を搾る。その昔ながらの一場面が、町の一年を祝う夜の中心にきちんと残っている。スペイン西部のロス・サントス・デ・マイモナでは8月22日、ブドウ収穫祭の中心行事が開かれた。この土地で長く育てられてきた固有品種「エバ」または「ベバ」と、畑で働く人たちの仕事をたたえる催しだ。踏み始めた瞬間の足元を、少し離れて見守る住民の顔を見てみたかった。

会場では町の団体を代表する13人の若者が紹介され、収穫祭の女王が選ばれた。地域の起業や製品、長年の活動への表彰、国際絵画展の授賞も同じ夜に行われたという。畑の収穫が、音楽や絵や晴れ着まで連れて広場へやってくる。ブドウ踏みは昔の作業を見せるだけでなく、「今年もここまで来た」と町じゅうで確かめる合図なのかもしれない。靴を脱ぐ役だけは、少し緊張しそうだ。

情報源(2026年8月24日公開)ZafraDirectoロス・サントス・デ・マイモナ市役所

木桶に入ったブドウを素足で踏んでいる様子
参考写真:2008年に米国ワシントン州プロッサーで撮影されたブドウ踏み。2026年のロス・サントス・デ・マイモナの収穫祭を撮影した報道写真ではありません。撮影: Luke/ウィキメディア・コモンズ/CC BY-SA 2.0。表示領域に合わせてトリミングし、同ライセンスで表示。
ロス・サントス・デ・マイモナ北緯38.44924度/西経6.38369度
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