今日も、どこかの町では。

知らない町の、
普通にいい一日。

旗と山車で島を起こす人たち。図書館の庭でソーセージを焼く人たち。広場にラバを連れてくる人たち。世界は今日も、案外ふつうに暮らしています。

インド ゴア州 ディヴァール島

村を起こした金管楽団、島じゅうを旗と山車が進む

朝の島を起こしたのは、目覚まし時計ではなく、村を巡る金管楽団だった。インド西部ゴア州、マンドヴィ川に浮かぶディヴァール島では8月22日、42回目の「ボンデラム」が開かれた。楽団は村の要所で足を止め、演奏して祭りの始まりを告げたという。静かな朝の曲がり角で、音が少しずつ近づいてくるところを見てみたかった。

その後は伝統の旗行進と仮装大会、六つの地区による山車行列へ。各地区の山車は200フィートを超え、およそ150人が参加し、衣装や踊りだけでなく、この日のためのオリジナル曲まで披露した。審査項目にはテーマ、見せ方、衣装、踊り、音楽が並ぶ。村を起こした音が、やがて島じゅうの競演へ広がっていくように思える。最後は地元学生の表彰と音楽、食事で締めくくられた。祭りの日くらい、楽団に起こされる朝も悪くなさそうだ。

情報源(2026年8月23日公開)ヘラルド・ゴア

2013年のボンデラムで、通りを進む踊り手と山車
参考写真:「Divar Bonderam 2013」(2013年)。2026年の出来事を撮影した報道写真ではありません。撮影: Joegoauk Goa/ウィキメディア・コモンズ/CC BY-SA 2.0。表示領域に合わせてトリミング。
ディヴァール島北緯15.5269度/東経73.90557度
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アメリカ コネチカット州 フォールズ・ビレッジ

図書館の芝生にソーセージと音楽、村の夏の資金集め

図書館を支える方法のひとつが、木陰で焼きソーセージを食べることらしい。米国コネチカット州フォールズ・ビレッジで8月23日、デイヴィッド・M・ハント図書館が「オーガストフェスト」を開いた。会場は図書館前の芝生。地元の燻製店のソーセージ、近隣醸造所のクラフトビール、村の宿のプレッツェルが並び、菜食向け料理とレモネードも用意された。音楽演奏とサイレントオークションがあり、参加者には限定デザインの図書館カップも渡されたという。

午後4時から6時までの二時間、そこでは本棚の代わりに食べ物を挟んで、近所の人たちが近況を話したのだと思う。図書館公式サイトによれば、年間運営予算の55%は資金集めによるもの。この催しも大きな資金集めの一つだが、支える側にもちゃんと夏の楽しみが返ってくる。本を借りる場所の庭が、その日は村の食卓になる。そのささやかな役割交代が気に入った。

情報源(2026年8月23日開催)シビックリフト・デイヴィッド・M・ハント図書館

2011年に撮影されたデイヴィッド・M・ハント図書館の外観
参考写真:2011年のデイヴィッド・M・ハント図書館。2026年の催事を撮影した報道写真ではありません。撮影: Carol M. Highsmith/米国議会図書館/パブリックドメイン(Highsmith Archive)。表示領域に合わせてトリミング。
フォールズ・ビレッジ北緯41.9549度/西経73.36436度
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スペイン カスティーリャ=ラ・マンチャ州 トメジョソ

84店と8頭のラバ、町の広場が昔の市場に戻る

市場には過去最多の84店が並んだ。それでも子どもたちの目を特に引いたのは、野菜でも菓子でも手作り石けんでもなく、広場へやって来た8頭のラバだったという。スペイン中部ラ・マンチャの町トメジョソでは8月23日、20回目の伝統市場が開かれた。町のスペイン広場には食品、衣類、陶器、手仕事の品が集まり、地域の団体も販売や活動紹介で参加。近隣の町やマドリードから来た出店者もいて、楽団が会場を歩いた。8頭は荷車文化を伝える団体の協力で参加した。

大勢を呼ぶ祭りの主役はもっと派手なものになりそうなのに、最後に記憶へ残るのがラバなのは少し可笑しい。本人たちは84店という記録も知らず、いつもの調子で歩いていたのかもしれない。もしその場にいたら、漬物や陶器を見ながらも、つい耳の長い姿を探したと思う。昔の暮らしを伝える役目まで背負って、子どもの人気をさらっていく。ラバはなかなか強い。

情報源(2026年8月23日公開)トメジョソ市役所

2015年に撮影されたトメジョソのスペイン広場
参考写真:2015年のトメジョソ・スペイン広場。2026年の市場を撮影した報道写真ではありません。撮影: Zarateman/ウィキメディア・コモンズ/CC0 1.0。表示領域に合わせてトリミング。
トメジョソ北緯39.15717度/西経3.02062度
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